横尾忠則 自我自損展 関連イベントワークショップ「ガラス絵を作ろう!」




透明な板に絵を描いていく「ガラス絵」の手法を学びつつ、巨大なスクリーンに絵を描いて行きます。
美術館だからこそできる特別な体験をどうぞお楽しみに。

日時:2019年11月30日(土)13:30〜16:00
会場:当館オープンスタジオ
講師:当館スタッフ 
対象:小学生以上
定員:10名(要申込)
参加費:無料、但し要展覧会チケット(高校生以下は除く)
※終了しました。多数のご参加ありがとうございました


◆イベントレポート

「横尾忠則 自我自損展」(2019年9月14日〜12月22日)の関連イベントとして開催された今回のワークショップでは、みんなで巨大な透明スクリーンにアクリル絵具やポスカを使用して絵を描きました。実は元々A4サイズの作品づくりを想定し計画をしていましたが、スタッフの事前ミーティングで「もっと美術館でしかできない非日常体験を!」との声が上がり、急遽、180×240cmの巨大な5つの透明スクリーンを用いることが決定しました。
はじめは大きな画面に少し圧倒されてしまったのか、自分のまわりの小さな範囲で絵を描く人が多かったのですが、時間を経るごとに筆致が大胆になり、広範囲に絵を描くように変化していきました。
今回は描き方を工夫し、描く場所を途中でシャッフルしたり、制作時間を「前面から描く」「背面から描く」「両面から描く」という3段階に分けたりしました。すると、他の人の絵の上から描いたり、自分の絵に誰かの手が加わったりすることで、絵が徐々に変化していく様を楽しむことができます。これは事前に鑑賞した作品にみられる「自らの旧作や、時には他の人の絵にも容赦なく手を加えて新たな作品へと変貌させる」横尾さんの作風とも関連しています。
あっという間に画面全体がカラフルな絵で埋め尽くされ、重なり合ったモチーフは思わぬ大作に。最終的に参加者全員でひとつの大きな作品が完成しました。

尾﨑幸恵|当館学芸員補助



どんどん色を重ねてカラフルな画面に

両手を使って大胆に制作

大迫力の画面が完成!