ポスターデザイン:横尾忠則
横尾忠則の作品では、イメージを本来の場所から引き剥がし(cut)、新たな文脈へと投げ込む(paste)、いわゆる「コラージュ」的な手法が多用されています。それは横尾の出自がグラフィックデザイナーであったことと無関係ではありませんが、作家自ら「生きることはコラージュそのものかも知れない」と語るとおり、「コラージュ」は単なる一技法の域を超えて、もはや横尾芸術における思想的な支柱となっています。そういう意味では、あらゆる横尾作品に「コラージュ」的な要素を認めることができますが、本展ではそれが最も先鋭的かつ直接的なかたちで現れた’80年代末〜’90年代初めの時期にあえて着目します
’80年代末、切り裂いたキャンバスを重ね合わせた、いわゆる「多次元絵画」により物質的かつ重層的な絵画空間を追求していた横尾ですが、’90年代に入るとそれらを同一平面上に展開することで、まるで万華鏡のような華麗なイメージを現出させるようになります。さらに1993〜94年には、コンピューター・グラフィックによる作品が集中的に制作され、イメージは仮想空間において文字どおり過剰なまでにカット&ペーストされるのです
本展では、このように「コラージュ」をめぐる造形的な実験性が先鋭化し、その展開のうえで最もドラマティックな時期のひとつである’80年代末〜’90年代初めに着目することで、横尾芸術の本質に肉薄することを試みます
一般 700(560)円
大学生 550(440)円
高校生・65歳以上 350(280)円
中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体および前売(高校生、65歳以上は前売なし)料金
※障がいのある方とその介護の方(1名)は各当日料金の半額(65歳以上除く)
※割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求めください
※前売券はローソンチケットで一般、大学生のみ販売(Lコード:54117)
※ローソンチケットは当日券(一般、大学生のみ)も販売しています
※前売券の販売は3月1日(日)〜4月17日(金)。会期中は販売しません
出演:小杉武久、和泉希洋志、GUILTY C.
日時:5月23日(土)18:30、5月24日(日)15:00(2回公演)
会場:当館オープンスタジオ
音響協力:井上音響企画
※オールスタンディング
※参加無料、要展覧会チケット
講師:河本真理(日本女子大学教授)
日時:6月20日(土)14:00〜15:30
会場:当館オープンスタジオ
定員:100席(当日先着順、聴講無料、要展覧会チケット)
日時:5月9日(土)13:30〜15:30
会場:当館オープンスタジオ
定員:15名
材料費:300円
対象:小学生以上
※小学生は保護者の付き添いが必要
※高校生以上の展示室への入場は要観覧券
※要申し込み、応募多数の場合は抽選
講師:当館学芸員
日時:4月25日(土)、7月11日(土)いずれも14:00〜14:45
会場:当館オープンスタジオ
定員:100席(当日先着順、聴講無料)
本展の図録(税込 ¥2,200)の通信販売を行っております
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